北タイのきのこ


ヘット・ハー  ( เห็ดห้า )

英名 : Bolete

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 チェンライには「松茸」があると、バンコクの知人から聞いていて楽しみにしていたのですが、実はまったく別物の「きのこ」、「ヘット・ハー」でした。がっかりしましたが、本物の「松茸」に出会ったことがないタイ人の言うことで、外見だけからだと似ているのかもしれませんが。

 「ヘット・ハー」は、中部タイなどでは、「ヘット・タップタオ(亀の肝臓)」と、見かけ同様、薄気味悪い名前で呼ばれているようです。

 「イグチ科」の「きのこ」で、比較的近縁の種類に、長野県などで「ジコボウ」と呼んでいる「きのこ」があります。食感や味・香りなどは、異なりますが、コリコリとした感じで、なれると、なかなか美味しいものです。
タイ人には好まれる「きのこ」のひとつですが、北タイの一部でしか採れないということもあって、旬の季節には、1kg、2〜300バーツもの高値で売られているようです。肉体労働者の1日分の日当をうわまわる値段です。
 雨がまだ少ない暑期はじめの「ヘットハー」は、甘味があり、特に好まれるようです。

 「ケーン・ヘット(下の写真)」にして食べるのが普通ですが、炒め物なども美味しいそうです。少し、土臭いのが難点ですが、コリコリとした食感は、なかなかのものです。

 「イグチ科」の「きのこ」のほとんどがそうらしいですが、傘が開いたものの傘の裏側のヒダヒダの部分は、消化が悪いそうで、気をつけた方がよさそうです。普通は、食用にはしません。





 お化けキノコ

 この「ヘット・ハー」は、ひとつで、1.7kgありました。
もう「トウ」が立っていて、売り物にならないばかりか、わが家でも、食べませんでした。
 こんな「バケモノ」は、普通は、お寺に持っていくのですが、どのような顛末になったのか記憶しておりません。