タイ語・ちょっとだけ



 2.  品詞

  2- 2 全名詞 ( 代名詞 )
  คำสรรพนาม  (カム・サッパナーム)

คำสรรพนาม (カム・サッパナーム) というのは、ラーマ6世王の造語で、直訳すれば、「全名詞」という意味。「代名詞」は、以下のように分類される。

  @ 人代名詞 (人称代名詞) ( คำบุรุษสรรพนาม

 タイの人称代名詞は、同輩、目上、目下、王族、官吏などによって、非常に複雑な使い分けがされる。日常語、野卑な田舎の日常語、 丁寧語、尊敬語、謙譲語などと言った分類が必要なのかもしれない。
 話し手が外国人であれば、多少のお目こぼしはしてもらえるとは言うものの、人称代名詞の使い方を間違えば、下手をすれば首が飛ぶことにもなりかねない。

     「人代名詞」は、次のように分けられる。

     ・ 話し手をあらわす代名詞:(1人称代名詞

            ฉัน   ผม  กระผม  ข้าพเจ้า   ดิฉัน
           (あたし)   (僕)   (わたくし)  (わたくし:文語)  (私:女性)            

            กัน   ข้า     เจ้า      เรา
           (わし)   (おれ)   (わたし:北タイの女)  (私たち)

     ・ 聞き手をあらわす代名詞:(2人称代名詞

            เธอ   คุณ   ท่าน    หล่อน
           (あなた)    (君)   (あなたさま)   (君:女性に)

            แก   เอ็ง
           (きさま)   (おまえ)

     ・ 第三者をあらわす代名詞:(3人称代名詞

            มัน   เขา    ท่าน   พระองค์
           (あいつ)  (彼・彼女)  (あの方)   (あのお方)

            หล่อน
           (彼女: she)

 タイ語の人称代名詞には、複数を表すものもあるが、基本的には、単数複数の区別はない。上記した人称代名詞は、ほとんどが、単数を表すものだが、そのままの形で、複数を表すこともある。
 特に、複数を明示的に表現する場合は、「仲間、連中」 といった意味の 「 พวก 」 を人称代名詞の前につけて「 พวก」 と言うことがある。



  A 関係代名詞 ( คำประพันธสรรพนาม

          ที่      ซึง      อัน
         (普通に使う)  (文語的)    (人には使わない)


  B 疑問代名詞 ( คำปฤจฉาสรรพนาม

          ใคร   อะไร   เมื่อไร  ที่ไหน  เท่าไร
          (だれ)    (なに)     (いつ)    (どこ)    (いくら)


  C 分割代名詞 ( คำวิภาคสรรพนาม

          บ้าง
         (若干の〜)


  D 指示代名詞 ( คำนิยมสรรพนาม

          นี่     นัน
         (ここの〜)  (あそこの〜)


  D 不定代名詞 ( คำอนิยมสรรพนาม

          ใครก็ได の ใคร     ( 誰でもいい ) の ( 誰々 )
          อะไรก็ได の อะไร   ( 何でもいい ) の ( 何々 )