北タイのきのこ

ヘットケーン (スエヒロタケ) ( เห็ดแครง )

英名 : Common Split Gill

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先日のことですが、メチャンの自動車の修理工場の片隅に、廃車から取り出した古い車の部品の傍らに転がしてある、多分、「ラムヤイ」の枯れ木から、沢山の小さなキノコが生えているのをかみさんが見つけたのですが、このキノコ、意外や意外、「どんこ椎茸」よりも高価で、市場では、キロ当たりにすると、300バーツで売られていることもあるしろものなのだそうです。

 和名では、「スエヒロタケ」と呼ばれるようですが、別称では「オオギタケ」とも呼ばれるものだそうです。

 タイ名の標準名「ヘット・ケーン」というのは、「赤貝タケ」の意味ですが、「ティン・トゥッケー(オオヤモリの足)」などと呼ばれることもあるらしいですが、我が家のあたりでは、「ヘット・テップ(เห็ดแต๊บ)」と呼ばれているようです。

 このキノコ、少しつまんで匂いをかいだのですが、「舞茸」にそっくりの匂い、お吸い物や天ぷらが似合いそうですが、タイでは、ケーンや野菜炒めなどに使われ、旬の雨期以外にも乾燥して保存され、四季を通じて食用に供されるようです。

 また、「制癌作用」もあるそうで、薬用食物としても利用されると『(タイの)野菜333種類 』(センデート社、2005年12月刊)にも掲載されていました。
 径(さしわたし)が、1〜2cmの小さなキノコで、天然ものでは充分な量を確保するのが大変ですが、最近では、写真のように、人工培養されるようになったようです。
 我が家では、未だ食卓にのぼったことはありませんが、何時の日か、食べられればいいなと思っております。

 実は熱帯特有のキノコかと思っていたら、南極大陸以外、どこでも見られるごく普通のキノコだそうで、日本では食用には供さないようですが、普通に見られるキノコのようです。
 くわしくは、Wiki などでご覧ください。また、こちら にも10枚ほどの写真とともに、詳しく掲載されております。