北タイの野菜
学名 Houttuynia cordata Thunb. ( ドクダミ科 : Saururaceae ) |
|||||||||
|
|||||||||
![]() 「ドクダミ」 を野菜として食べると聞いて、 「えっ?」と思ったことがある。 北タイ名の「パク・カーオ・トン」 の「カーオ」 というのは「生臭い」 という意味である。 さすがのタイ人でも「臭い」 と感じて、この名がつけられたわけである。 「プル・カーオ」ともいうが、「プル」 とは、「キンマ」 で使用する植物の葉であるが、こちらの方も食材に供されている。 (詳細は、こちら を参照) |
北タイ人は、生肉を好んで食べる民族である。 「豚」・「牛」・「魚類」 その他、たいていの獣や爬虫類などの肉を生食することが多い。 ( そのくせ、魚の「刺身」は、野蛮人の食べもののように思っているらしい。) 「ラープ」、「コーイ」 など、幾通りかの調理方法があるようだが、肉類など生食する際に、臭み消しなどを目的に、「臭い」植物を付け合せに食べるのが普通のようで、「ドクダミ」 の葉も、「ラープ」 などの付け合せに供されている。 実際は、肉類の生臭さなどより、はるかに強烈な臭さの、これらの臭み止め、ただ、強い臭いを置き換えただけに過ぎないのではないかと、なんとなく、不合理さを感じてしまうことがある。 |
遠いむかし、半世紀も前の話であるが、「ドクダミ」に唾をつけてよく揉んで、「おでき」に「膏薬」代わりに貼り付けていたことがあった。 化膿した「おでき」の「膿(うみ)」を吸い出す効果があったらしい。 「おでき」は、子供に良く出来た「はれもの」だが、大人にもあった。 原因は、さまざまあるのだろうが、一種の「貧乏病」かもしれない。 栄養失調気味で、どちらかというと不衛生な子供によくできた。 栄養状態が良くなり清潔な、現代の子供には、もう見られないものかもしれない。たとえ初期症状の「はれもの」が出来たとしても、すぐに「抗生剤」が使用され、化膿して痛くてたまらないなどということはなくなってしまったにちがいない。 「ドクダミ」にかぎらず、当時の田舎には、このように「民間薬」として利用されているものが、たくさんあった。 北タイの田舎でさえも、民間療法の時代は、過ぎ去ってしまった感じがする。人類が長年かけて習得してきた伝統の知識は、今や、企業の中だけに集約され、商品としてしか流通しない時代になってしまったのかもしれない。寂しいことである。 ここからは、余談。 ちょっとした怪我などの場合は、同じように「蓬(よもぎ)」の葉を揉んで、血止め、消毒用につけたものである。そういえば、「チドメグサ」などというものもあった。 「あかぎれ」などには、「お百草膏」なるものを、やけ火箸で溶かしながら、割れ目に流し込んだものだ。 最近は、「しもやけ」、「あかぎれ」などというものにも、めったにお目にかからなくなったが、やはり、これらも「貧乏病」なのかもしれない。 暑い北タイに住んでいると、「しもやけ」などということはない。 老齢化した今、踵(かかと)の割れ目が気になりだしたが、これは、「あかぎれ」なのだろうか、それとも「みずむし」の一種なのだろうか。年中、素足でビーチサンダル。土と一緒の生活で、軽石ぐらいでは、しみこんだ土が取れないのが、原因かも知れない。 「マンゴスチン石鹸」が、いいというので、しばらく使ってみたが、踵のひび割れは完全にはなくならなくて、最近は、軽石だけである。 |
【 栄養素等 】 ・ データなし。不詳。 |