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タイ語・ちょっとだけ
発音記号のフォントを使用しているため、ユニコード ( UTF-8 )で作ってあります。
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補-1 母音の発音 เสียงสระ ( シエング・サラ ) 日本語の会話では、少々の「外人なまり」があったとしても、誤解されることはまずないといっていいと思いますが、タイ語の場合、発音が正しくないと誤解されるばかりか、まったく相手に通じないことが多いです。 喋っている当の本人は、タイ語のつもりでいても、それを聞いている側はチンプンカンプンなわけです。 「カタカナ・タイ語」では、”この日本人、一体なに喋っるの?”と、怪訝な顔をされることもしばしばです。年齢を言いわけに努力しないのが原因なのですが、聴力が衰えてくると微妙な音の違いを認識できなくなることも原因のひとつかも知れません。 タイ語の会話で、日本人が気をつけなければならないことはいろいろあるのですが、なかでも、声調それから母音のちがい、子音では有気音と無気音の区別などです。ここでは、母音の発音について、『タイ日辞典』(冨田竹次郎著・1987年養徳社刊)など、参考にしながら整理してみたいと思います。 なにしろ、日本語の母音は、大雑把に言って、「ア、イ、ウ、エ、オ」の5種類しかないわけですが、タイ語の母音は、声調の違いまで含めると、100通り以上になります。 声調の違いを除いたとしても( 前記した参考資料によれば、32通りでしたが)、40通り以上の区別をしなければなりません。 母音には、短母音、長母音、複合母音(重母音)の3種類があります。 1) 短母音と長母音 短母音、長母音、それぞれ、9通りで。あわせて18通りになります。 ![]() 上の図は、口の開き具合、舌の位置を表しています。 日本語にはない赤字の音は特に気をつけて発音しなければなりません。 さらに、日本語の「 ウ 」は、 u,uu よりも、どちらかというと ʉ,ʉʉ に近いようで、意識して発音する必要があるようです。 「長母音」は、「短母音」ふたつ重ねて表示してありますが、「短母音」を繰り返すのではなく、「短母音」を伸ばして発音します。伸ばす長さは、1音分より短く、やや短かめに伸ばすようです。実際の会話の中では、本来は「長母音」のところが、「短母音」に(伸ばさないで)発音されることもありますが、往々にして、「短母音」のように聞こえることも多いようです。 TVやラジオのアナウンサーの早口が影響してか、普通の人たちの会話も早口になったようです。ゆったりとして、詠うように聞こえていたタイ語も、今では、懐かしいものとなってしまいました。 意識して発音しなければならない母音 u,uu 唇を、唇を丸めて突き出すようにして、「ウ」と発音する。 日本語なみに、つい口元がゆるんでしまうのですが、少し緊張気味に「ウ」と発音しなければいけないようです。 ʉ,ʉʉ 唇を、意識して平たくして、「ウ」と発音する。 「イ」を発音する口のあけ方で、「ウ」と発音するといいそうです。「ユ」に近い音に聞こえるので、発音記号に「 y 」を使う人もいる。 ə,əə 同じく、「オ」の口のかたちで、「エ」と発音する。 「ウ」に近い音に聞こえることがあるので、発音記号に「 ur 」を使う人もいる。 æ,ææ 「ア」というつもりで、口を大きく開いて「エ」と発音する。 発音記号に「 ae 」を使う人もいる。 ɔ,ɔɔ 同じく、「ア」というつもりで、口を大きく開いて「オ」と発音する。 |