北タイの野菜

マ・ペープ  ( มะแปบ )

Dolichos lablan L.
( マメ科 : Leguminosa / Fabaceae 


( 北タイ名 ) マ・ペープ มะแปบ
( 標準タイ名 ) トゥア・ペープ ถั่วแปบ
( 日本名 ) フジマメ  

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 東南アジア原産の豆で、むかしから食用に供されていたようである。

 若莢は、ナムプリック、ソム・タム、ラープ、ヤムなどで、生食される。
また、さっと茹でたものを、ケーン・ソム、トム・ヤムなどの具に使われるほか、北タイでは、豚骨のケーンの具として使われる。

 左の写真は、まだ豆が成長する前の若莢である。
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 「マ・ペープ」の花と幼莢。

 幼莢の状態で、豆の形状がはっきりわかるが、やがて莢だけ成長し、上の写真の状態になった後、本格的な豆の成長が始まり、扁平な莢は丸みを帯びてくる。


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 完熟状態に近い「マ・ペープ」

 栽培が比較的容易で、たんぱく質の含有量の多い、「フジマメ」は、開発途上国の食料事情を改善する作物として、一時、栽培が奨励されたことがあるらしい。

 寒期に入る頃、つまり、雨期作の稲の収穫時期に成熟し、食料不足を補う役目も果たすということらしい。



 
【 栄養素等 】

 ・ 豆には、消化促進効果があり、また、解熱作用もある。
 ・ 根は、タイ方薬として使われ、幼児などの栄養失調による
  虚弱消耗症状に効果があるそうである。


100グラム中の栄養価

カロリー 水分 蛋白質 脂肪 炭水化物 食物繊維 カルシウム リン 鉄分
 350 Kcal   10.3 g  31.1 g  0.8 g  54.5 g  1.3 g  33 mg  398 mg  8.4 mg