北タイの野菜

パク・ウェン  ( ผักแว่น )

学名 : Marsilea crenata Presl
( デンジソウ科 : Marsileaceae 


( 北タイ名 ) パク・ウェン ผักแว่น
( タイ名 ) パク・ウェン ผักแว่น
( 日本名 ) デンジソウ (田字草)  

 
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 「パク・ウェン」の「ウェン」というのは、「めがね」という意味のようです。
なぜ、「めがね」なのかは不明です。

 なよなよした「4つ葉のクローバー」といった感じの植物であるが、「シダ類」と同じような「隠花植物」で、「花」は咲かない。湿田などに生育する「湿地植物」である。英語名でも、「Water Fern(ミズシダ)」と呼ばれている。

 東南アジア一帯でしか見られない植物らしいですが、子供の頃「ちどめぐさ」と呼んでいたのは、この草ではないかと・・・。
 雨期の終わりころ、8月から9月にかけて、市場にも出まわる野生植物である。



ほぼ実物大の写真

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 料理方法など

 茎に相当する部分は、このようにして束にして売られていて、
この部分は、このまま生食されます。サラダのようなものです。味は、淡白で、特に美味しいものではないと思われますが・・・。

 葉に相当する部分は、ケーンにされます。
独特の味、草の香りの強い味がします。「イナゴ」を食べたことのある人には、懐かしい味かもしれません。



【 薬効等 】
 ・ ビタミンA(ベータカロチン?)の豊富なたべものである。
 ・ 口内炎やのどの傷の治癒効果あり
 ・ のどの渇きを癒す作用
 ・ 腎臓の働きを促進


100グラム中の栄養価
『 野菜333種類 』( センデート社、2005年12月刊 ) より転載

カロリー 食物繊維 カルシウム 鉄分 ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 ニコチン酸 ビタミンC
 15 Kcal  3.3 g  48 mg  25.2 mg  12166 IU  0.10 mg  0.27 mg  3.4 mg  3 mg

『 Thai Food Composition Tables, Bangkok : INMU,1999 』 より転載