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北タイの野菜
パク・トップ・ジャワ ( ผักตบชวา ) | ||||||||||||
学名 Eichhornia crassipes Solms ( ミズアオイ科 : Pontederiaceae ) |
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食用にすると聞いて、「ホテイアオイ?、えっ?こんなもの食べるの?」と思いました。 じつは、北タイの人は、滅多に食べることはなかったようですが、よそから移住してきた人たちが食べるという話を耳にして、たまたま市場で売られていたものを買ってきて料理してました。 我が家では、初めてのことのようでした。 「ホテイアオイ」は、止水域の沼や池などで繁殖します。非常に繁殖力の旺盛な植物で、とりわけ、排水などの流れ込む窒素やリンなどの多いところでは、その勢いはすさまじいものです。 英語名のとおり、非常に美しい花を咲かせますが、雨季の増水期に川に流れ込み、下流では、排水の妨げになったりなどして、迷惑植物ということになっているようです。そういえば、アユタヤを訪れたとき、川面を覆いつくすように、ゆったりと流れ下っている「ホテイアオイ」を見た記憶があります。 我が家の養魚池に、魚の隠れ場所ぐらいのつもりで、ほんの数株入れたのですが、1年ほどで、池の半分以上を覆ってしまい、取り除くのに苦労したことがありました。 「ホテイアオイ」の根は、「パー・タピアン(コイ科)」という淡水魚の好物(?)で、この魚をたくさん放流しておけば、繁殖が抑えられ、心配するほどではないことがわかったのですが、最近では、鶏が、乾期の草の乏しい時期に食べさせると喜んで食べるということがわかり、処分に困るということもなくなりました。 「ジャワ種」は、別項の「タイ種」と比べると、草丈や花の大きさなど2倍以上で、利用価値さえ見出せば、こちらのほうがいいようです。 |
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「パクトップジャワ」の新芽のチョー ( จอ ) です。 チョー というのは、北タイでは、一般的な料理のひとつで、調味料に 「 マ・カーム ( タマリンド ) 」 を使うのが特徴の酸っぱい煮物です。 他に、「 カピ 」、「 パラー 」 などで味付けし、「 とんこつ」 などをだしに使うことが多いようです。 「唐辛子」を使わないので、辛い料理ではありませんが、食べるときに、焼き唐辛子と一緒に食べるのがふつうです。 食感は、固めの「蕗」のような感じの野菜です。 |
【 参考 】 「 ホテイアオイ(タイ種)」、「 タマリンド 」 については、『 北タイの野菜 』 を参照してください。 |
【 薬効など
】 ・ 「ホテイアオイ(タイ種)」の薬効などを、参考にしてください。 |