北タイの野菜

マ・トゥーム  มะตูม

学名 Aegle marmelos (Linn.) Corr
( ミカン科 : Rutaceae 


( 北タイ名 ) マ・ピン มะปิน
( タイ名 ) マ・トゥーム มะตูม
( 日本名 ) ベルノキ、マルメロ  
( 英語名 ) Bael Fruit  

 
matum01.jpg 「マ・トゥーム」は、トゲのある「ミカン科」の植物で、「吉祥の木」だそうだ。

 国王も、宗教儀式などのおり、「マ・トゥム」の葉を耳にはさんで、「悪魔祓い」をしていたことがあるそうだ。
また、儀式で使う「聖水」に木の葉をいれ、厄除け効果を高めるなどということもあるらしい。
 すべて、ヒンズー教由来の民間信仰のようである。

 イサーン(東北タイ)などでは、屋敷内に植えている家が多いらしいが、このあたりでは、たまにしかお目にかかれない。



matum02.jpg 若芽・若葉を、「野菜」として食用にする。
生食で、ラープなどの付け合せに供される。

 写真(上、左)は、過日、メカム寺の裏あたりを散歩しているときに、民家の塀越しに見つけて撮影したもの。

 かみさんの意見では、これはトゲも見えないし実が大きすぎる、「マ・トゥーム」ではないのでは、とのこと。

 後日確認のうえ、誤りであれば、写真を差し替えます。


matum03.jpg はじめて見たときには、「レンコン」を探していたときで、「乾燥レンコン」ではないか、シメシメと思ったのだがちがった。

 乾果は、完熟前の果実を輪切りにして、日にあぶって乾燥させたもので、長期保存が出来る。

 これを煎じて、健康飲料として利用する。健胃や緩下剤としても薬効があるらしい。

 やや、薬臭い匂いがするが、フルーティというべきかも知れない。


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「マルメロ・ジュース」

 乾果を煎じたものに、砂糖など加えた、「マ・トゥーム」ジュース。

 薬用としては、熱いものを飲むのが効き目があるらしいが、このように冷やして、砂糖などで甘みをつけた飲料も、暑い時期の飲み物として、いいものらしい。

   (写真は、タイのWEBからの転載)



 【 参考 】

     「 マ・トゥム ( ベルノキ )」 については、ここに、詳しく記載されています。



  【 薬効 】

 ・ 健胃・整腸作用、食欲増進効果
 ・ 熟果、または、乾果を煎じたものは、緩下剤として使われる。
 ・ 葉の絞り汁は、気管支炎や眼の傷の痛み止めに使われる。



100グラム中の栄養価

データがないため、不詳