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タイ語・ちょっとだけ
市販の参考書も、最初のうちは、それなりに役に立ったような気がしますが、少しわかりかけてくると、「文法」など、従来の「言語知識」では、頭の中にきちっと整理できなくて、悩みました。所詮、タイ語になんて、ちゃんとした文法なんてありゃしないんだと自分にいいきかせ、勝手に納得したりおりました。 そもそも「言語(ことば)」というのは、文字や文法など整備されるより、はるか前から自然に話されてきたもので、文字や文法では、その話し言葉を、完璧に表現することなどできないのですが、他国の言語を習得するのには、いくらかは役に立つのではないかという幻想みたいなものもありまして、つい気にしてしまうものです。 最近、妙な本のなかで、タイ語の文法概説みたいなものを見つけ、ちょっとばかり気に入って、参考になればいいなと、紹介することにしました。題名は、 『身につく知識大全集』。内容は多岐にわたり、大半が、一問一答の、当節流行の「ミリオネア・クイズ」式の問答集です。どうしてこんなクイズ見たいなものに、タイ語の解説があるのか、ちょっと納得がいかないのですが、この程度の知識は「物知り」としては、必要なのかも知れません。 内容的には、タイの小中学校で学習する程度のものですが、品詞の分類など、タイ語らしくて、良いなと思ったりしています。おそらく、タイ人が講師をしているタイ語教室などでは、この程度のことは、ごく当たり前に説明されていることでしょうが。 タイ人のためのタイ語文法のため、タイ語独自の術語があり、翻訳するに当たって、適当に日本語化したものもあります。 また、「タイ日辞典(冨田竹次郎著)」の「まえがき」 などを無断で引用したところもあり、ちょっと後ろめたい気もしております。 この辞典は、タイ語習得のためばかりか、タイ国の社会を理解するためにも、大変お世話になった辞典で、心から著者に感謝いたしております。著者は、最近他界されたそうですが、半世紀以上前にタイに留学され(日本からのタイ国への留学第1期生だそうです)、一生を「タイ語の辞書」つくりにささげられた方だそうです。さぞご苦労であったこととお察しいたします。 タイとタイ語に興味を持っておられる方には、是非、お薦めしたい書籍のひとつです。大部なものですが、著者のお人柄もしのばれる、読み物としても活用できる名作だと思います。 *---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---* (感想) ある国の言葉を、別の国の言葉に置き換えるということ
は、よくよく考えてみると、ほんとに難しいことだと思います。両方の「言葉」を充分理解していないことが最大の原因かもしれませんが、「通訳」などおおせつかって、どうしても正確に「翻訳」出来ないことに気づいたときは(そんなことが多いのですが)、冷や汗たらたらです。「通訳」とか「翻訳」などということは、ほんとのところあまり好きではありません。日本語のヴォキャブラリーすら貧困な者にとっては、どだい「翻訳」なんてことに、手を染めてはいけないことなのでしょう。 |
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