北タイの野菜

パクチ・ローム  ผักชีล้อม

学名 Oenanthe stolonifera DC.
( セリ科 : Umbelliferae/Apiaceae 


( 北タイ名 ) パク・アンオー ผักอั้นอ้อ
( タイ名 ) パクチ・ローム ผักชีล้อม
( 日本名 ) セリの一種  
( 日本の芹 ) (学名) Oenanthe javanica DC.  
( 英語名 ) Water Dropwort  

 
 平地に住むタイ族は、「セリ」は食べないようで、日本から移植しようかと考えていたのですが、過日、市場で、それらしいものを見つけました。
 調べてみたところ、間違いなく、「セリ」の一種にちがいないことがわかりました。
 華人系の人たちや、山岳民族などが好んで食するようです。
 下の写真は、市場で「パクチ・ロム」として売られていたものを買ってきて、養魚池のほとりに植えておいたものです。
 見た目は、日本の「芹」と全く区別がつきませんが、生育環境の違いによるものか、日本の「セリ」とくらべると「香り」が弱い割りに苦味が強く、食味も繊維質が多かったように感じました。遮光栽培をすればまた違ってくるのでしょうが、試してはおりません。
 インターネット検索などで調べたところ、日本の「セリ」と「パクチ・ロム」の学名には混同があるようですが、現在の植物分類学上の定説がどうなっているのかは不明です。
pakchilom01.jpg




 【 参考 】

     「 中国史書に記されている『芹』 」 については、こちら、 が参考になります。


【 薬効など 】
 ・ 「腸内ガスの除去」、「腹痛」 など、消化器系の不健康状態を解消。
 ・ 「咳止め」、「喘息」、「脚気」、「吐き気の解消」 などに効果あり。
 ・ 種子は、「めまい」、「吐き気」の薬として利用されることがある。


100グラム中の栄養価
『 野菜333種類 』( センデート社、2005年12月刊 ) より転載

カロリー B-カロチン サイアミン ニコチン酸 ビタミンE
 27 Kcal  2498 μg  0.01 mg  2.87 mg  6.60 mg