アルバム・チェ
ンライ便り
我が家の犬 たち
チェンライに引っ越してきたころは、まだこのあたりで犬を飼っている家はあまり多くなかった。 自分たちが食べて行くのには、こと欠くということはなかったと思うが、それでも当時は生活にゆとりがなかったんだと思う。タイ人は生き物が好きなようで、この部落だけでも、たくさんの犬・猫が飼われている。犬・猫が増えるとともに、車の時代がやってきた。 よほどのことがない限り、鎖につながれたり、檻に入れられたりされていることはない。みな、放し飼いである。そのため交通事故があとを絶たない。犬・猫は、車が凶器であることを知らない。たとえわかっていても、咄嗟の場合逃げることができない。道路上で、肉片になってしまった犬・猫を見るのはつらい。 ここへ越してきたころ、治安の悪さが心配になり、用心のために犬を飼い始めた。何かにつけて、実際以上に不安に感じられ、犬たちがいることでいくらか安心できたような気がする。いままでに飼った犬は、数十頭になるが、猫とくらべて病気になり易く、子犬のうちに死んだものもかなりの数になる。人間とのふれあいも多く、思い出に残る、かずかずの経験をさせてもらった。なかでも、わが家の犬に顔をかまれて、治療した近所の幼い女の子が、つい先だって、結婚したことが印象深い。さいわい、傷は跡形もなく治癒していた。きれいなお嫁さんだった。 2006年9月末現在、19頭の犬が我が家で生活している。 このあたりには「犬肉食」の習慣がある。もともとは、平地のタイ人にはなかったことらしいが、他民族の習慣が、広まったらしい。タイ政府は、「犬肉食」をやめるよう指導しているが、なかなかなくならないようだ。飼育目的が、食用というのであれば、それはそれで仕方がないことだが、飼い犬が捨てられたり、売られたり、誘拐されたりして食べられてしまうのを聞くと、なんともつらい思いがする。 ちなみに、「犬を食うヤカラ」は、わが家への出入りをお断りしている。 |
![]() ジャンボ 先代のボス、義弟の兵役時代の軍用犬の子。 2002年、「フィラリア」のため死亡。13歳。 大人しいが、しっかりしたボスだった。 |
![]() ドオ(ジャンボの後継ボス) 縄張り意識が強すぎ、養女に出す。 しばらく姿が見えなかったと思ったら 2004年秋に死んだとのこと。 |
![]() シコ(サッカーの名選手) 現在のボス。 若すぎたボスで管理不行き届き |
![]() メム(チョコ色) (11/11/19死) 雌の老犬。2011年に逝った。 わが家生まれの最後の生き残り。 通称「おばさん」 |
![]() キン(枝) (12/03/22死) プードルの雑種、2012年に逝った。 死産で大手術。よく助かったものだ。 もっとも賢く、ボール遊びが大好き。 |
![]() ボップ 犬売り業者から危うく救出。 最近、急に老け込んで、元気ない 「フィラリア」感染中。時々咳き。 |
![]() ロン(捨て子) 猫の餌を食べに来た子犬を引き取る 性格はとてもおとなしい。 ツキノワグマに似ている。 |
![]() コーラ(コカコーラ) (11/02/15死) 犬肉業者が捨てた犬。 ダニ退治に苦労する。 2011/02/15 死亡 |
![]() スパイ(スプライト) 犬肉業者が捨てた犬。 ダニ退治に苦労する。 太りすぎ。 |
![]() ボビー 隣の家からもらわれてくる。 からだは一番大きいのに 一番弱い。弱虫、泣き虫。 |
![]() ビック お寺で生まれた。 母犬は、「ダルメシアン」。 まるで似ていない。短足。 |
![]() ティウ チャムトーンのタイヤイの子犬 家出して、猫の餌あさりにたびたび 誘拐されて一時行方不明 |
![]() トゥイ(太っちょ) 無残、銃で撃たれて 食べられちゃったらしい。 いい犬だった。 |
![]() プイ(肥) 2006年4月21日死亡 留守中に急死。内臓破裂? 暴行されたのかもしれない。 |
![]() マイケル 義弟タウィ一家から引き取る ビッグと同腹の兄弟、母親はダルメシアン 寝たきり7ヶ月のあと死亡 |
![]() オーウェン マイケルと一緒にタウィ一家から ひきとる。同じく、ビッグと兄弟 我が家で、もっともしぶとい。 |
![]() ミ チャムトーンのタイヤイ一家から家出。 4匹、仔犬を生みました。 甘えん坊ですが、母性愛の鏡です。 |
![]() エップ 伯父「アヨート」一家から ティウが行方不明になっていたとき もらわれてくる。 |
![]() ペプシ 成犬(もっとも大型)になってから ケイの小学校時代の同級生宅から 薬石効なく2010年5月31日に永眠。 |
![]() ジャンボ 軍用犬の引退犬らしい 溺れかかっているところを救出される 子牛ほど大きいが、気は優しい。 |
![]() その後のジャンボ(1) 我が家へ来てから20日 餌も良く食べ、体重も増えた 顔つきも大分柔和になりました。 |
![]() その後のジャンボ(2) シェパードの体形にもどりましたが、 2009年8月18日、老衰のため永眠 安らかな、眠るような死でした。 |
![]() ケン ♂ (11/10/06死) 姪ノイの旦那「アイ・タン」が また、もらってきてしまいました。 なつかない犬で、手を焼いています。 |
![]() 生後20日の仔犬たち 「ミ」と「シコ」の子 (05/04/21生) 左から、 「モット」、「ムイ」、「ミン」、「ミー」。 |
![]() ミン(鍋墨) ♀ 「ミ」と「シコ」の子 @ 眉のあるような、チンケな顔立ちです。 皮膚病もやっと治癒しました。 |
![]() ミー(熊) ♂ 「ミ」と「シコ」の子 A 面長で、コリー風の顔立ち。 2006年9月22日、死にました。 |
![]() モット(蟻) ♀ 「ミ」と「シコ」の子 B きれいなベージュ色でしたが・・。 「ダニ」に悩まされて可哀そう |
![]() ムイ(だるい) ♂ 「ミ」と「シコ」の子 C ベージュ色の上品な犬でした。 2006年9月5日朝、死にました。 |
我が家には、2006年9月現在、19頭の犬が暮らしております。
「ミ」が産んでしまった、4匹の子犬もすっかり大きくなリましたが、お気に入りだった「ムイ」と「ミー」のオスの2頭は、
残念なことに、先日、あいついで死にました。
毎日の餌は、とてもたいへんで、「ペール缶」でご飯を、朝晩炊いてもらっています。
お米は安い「砕け米」を、手に入れるようにしています。
みんな「訳あり」で我が家にやってきたものたちばかりです。
もう、これ以上飼えないよといつも言っているのに、やっぱり不憫で引き取ることになってしまいます。
「訳あり」だけに、いっそう可愛さがつのります。
我が家にやって来た当座は、不安げですが、日を追うごとになついてくれ、生い立ちなど考えると、たまらなくなることがたびたびです。
一度しかない命、大事にしてやりたいものだと思ってます。
(2012年09月追記)
今日現在、13匹ですが、月日の経つうちに、人間世界同様「高齢化社会」になってしまいました。
3月に「キン」を送ったばかりですが、これからは天国行きが頻繁に出てきそうで、「老々介護」になりそうです。
(2016年09月追記)
今日現在、生き残っているのは、8匹。そのうちのこの写真集に載せてある6匹が、10才以上で人間で言えば還暦以上の老人です。数匹は、余命幾ばくもないかもしれません。相変わらず「老々介護」に追われております。バカなものです。