フォト・トピックス


世界最大の蛾

ヨナクニサン (与那国蚕)

学名 : Attacus atlas


英名 : Atlas Moth   




 開張幅、30cmにもなる超大型の蛾。 翅(はね)の面積では世界最大の昆虫。
 前翅先端の模様はヘビの頭に似せているらしい。有毒ではない。
 幼虫の食生は、きわめて雑多な木本類の葉。
 東南アジアから、インド・ヒマラヤまで広く分布する。
 与那国島など、八重山諸島でもみられるが、沖縄県の県天然記念物に指定されている。
 与那国島やインドネシアでは、古くから、“まゆ”として絹のように織物にされていた。
 現在、タイなどでは、観光資源のひとつとして、人工繁殖させているらしい。
 我が家の庭などでは、「グアバ(ファラン)」などの果樹に、毎年、巨大な幼虫が見られ、 葉を食い荒らす害虫でもあり、「芋虫きらい」の家人などに見つかると駆除されてしまう。
幸いにして生き延びたものが、ほとんど動かない状態だったため、撮影に成功した。
非常に美しいもので、あらためて「造物主」の妙技に感嘆させられる。

 日本では、滅多に見られないものと思われますので、じっくりとご鑑賞ください。
「版権」などとケチなことは申しませんので、コピーなど、ご自由にお使いください。
オリジナル・サイズは、1024×768 ピクセルですが、オリジナル・サイズを、ご入り用でしたら、ご連絡いただければお送りいたします。
 なお、画像中には、意識して一切のコメントは省略いたしました。
ご質問等ございましたら、お気軽にどうぞ。
  (あて先) :  kz*nori*suzuki@gmail.com ( * 印 は、はずしてください。)

 
 26, 27, 28 の3枚は、逆光のため、弱い光のフラッシュを利用しております。
安物のしかも、かなり旧式のデジカメ、 SONY Cyber-shot DSC-P50 ( 2.1 MP ) のため、画像が、いまひとつクリアーでないのが悔やまれます。
 幼虫の写真を追加するにしても、「さなぎ」の写真もあったほうがいいのではと、撮影したところ、偶然、幼虫が写っていることに気づき、脚立を立てて撮ったものを追加しました。
 このあたりでは、少なくとも、1年に2回は繁殖するらしいことがわかりました。

 前のSONYのデジカメを壊してしまい、幼虫の写真は、「 Kodak EasyShare C613 ( 6.1 MP )」 を、3.1 MP設定で 撮影したものです。
うまく撮れなかったのは、お天気のせいと言いたいところですが、やはり、腕のようでした。





01


02


03


04


05


06


07


08


09


10


11


12


13


14


15


16


17


18


19


20


21


22


23


24


25


26


27


28


29


30







 以前、成虫の蛾を撮影したときの上から2枚目の写真(「02」)の木が、次の写真の木と同じものですが、葉が幼虫に食べられて、見る影もなくなっています。
やがて、丸坊主になる頃には、幼虫は「さなぎ」に変わっているにちがいありません。

 専門家ではありませんし、学術資料でもありませんので、解説はしませんが、ついこの間、交尾中の親をカメラに収めたばかりなのに、もう、次の世代が育っているんですね。
 親の「蛾」には、ものを食べる機能が退化してしまってないのだそうですが、これくらい繁殖力旺盛なら大丈夫のようですね。
 ただ、親が育ったのと同じ木で、子も繁殖するということは、急速に遠方まで子孫が広がっていくことはなさそうな生き物のように感じました。
 「世界一」の親のように、世界一(?)大きな「終令幼虫」の写真が撮れたら、追加掲載する予定です。


              ( 以下の幼虫の写真は、2007年11月04日に撮影したものです。)



51


52


53


54


55


56







 11月19日に、終令の幼虫を見つけ追加しました。
この終令の幼虫は、今日明日にも、「繭(まゆ)」を作って蛹になることと思いますが、さすがに大きく、太さは、子供の手首ほどもありそうでした。
ついでに、抜け殻になった「繭(まゆ)」の写真も入れました。

 前回、11月04日に見たときには、かなりたくさんいた、小さなイモムシのほとんどは、野鳥(?)などの天敵に食べられてしまったようでした。
 やはり、「毒」を持ち合わせていない生き物というのは、生き延びるのは大変なようです。

 以上で、「ヨナグニサン」シリーズ、一応終了のつもりです。





61


62


63