ワー (ジャンボラン)



ワー(ジャンボラン)の果実

ワー (ジャンボラン) (フトモモ科)
Eugenia jambolana LAM.
 

(タイ)  マハー、 ワー
(英)  Jambolana、Java plum


 原産地は、インド、セイロンからインドシナ諸島にかけての南アジア。
 東南アジアでは、古くから知られた樹木で、果実ばかりか、樹皮、材など利用され、仏教・ヒンズー教など宗教とも結びついて重要視されている。

 樹高10mほどの中高木。枝・葉がたれて、なよなよした感じの木である。

 果実は、長さ2cmあまりで、熟すと黒紫色になる。種子も大きく、渋味があるのが難点。
  参考「東南アジアの果樹」(農林統計協会刊)



ワーの若木

 仏教説話に出てくる「あの世」のひとつ、「閻浮堤(チョンプー大陸)」の真ん中に立っている木なのだそうである。
     (参考:『タイの花鳥風月(めこん社刊)』)

 市販の「くだもの」が豊富になった最近は、子供たちにも人気がなく、「くだもの」としての価値も大分下落したようであるが、ファンも多いのかもしれない。

 「渋味」を抜くために、塩水につけておいたり、あるいは「塩蔵」して、屋台などで売られていることもある。

 樹皮には「タンニン」が多く含まれ、「皮なめし」に利用され、また、インド薬方では、種子を、赤痢・糖尿病の薬として利用したり、解毒剤などにも使われるのだそうである。

 材は、硬く、耐水性があり、「シロアリ」には抵抗性があるらしいが、立ち木のうちに、虫害にあって、大木になる前に枯れてしまうことが多い。

 ワーの実は、野鳥の好物であるらしく、何代目かが、自然繁殖しているが、数年生きながらえればいい方である。

紫色のワー(ジャンボラン)