マンゴスチン (マンクート)
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マンゴスチン
(オトギリソウ科) Garcinia mangostana LINN. (タイ) マンクート (中) 山竹 (英) Mangosteen、 Mangostan マレー半島あたりの東南アジアの原産らしいが、野生種は見られないそうだ。 英国の植民地進出によって、欧州に紹介され、かすかに酸味のある高尚な甘味とマンゴスチン独特の色と形態から、多くの人を魅了し、「くだものの女王」の称号を得ている。 極端に土地のえり好みをする植物で、国内でも、東部タイの一部など限られたところでしか生産されていない。 参考「東南アジアの果樹」(農林統計協会刊) |
最近では、日本のスーパーでも売られている「くだもの」のようですが、保存が困難であるため、冷凍または冷蔵のものしか出回っていないものと思われます。 価格だけは、「女王」にふさわしい高価な「くだもの」のようですが、たびたび買ってきて食べるというほどではないかと思われます。 タイでは雨期に入るころから、市場に出回り始めますが、1個5円〜10円で売られております。それでも、チェンライあたりでは、「くだものの王様(ドリアン)」ほどには、人気のある「くだもの」のうちには入らないようです。 大分前のことですが、わが家でも苗を買ってきて植えたことがあります。湿潤な土地を好むと聞いていて、メカム川の河川敷に植えたのですが、数年前の未曾有の洪水時に流されてしまいました。植えてから開花するまで、「梅」や「椰子」のように時間がかかる植物で、わずかながらもやっと収穫できるようになったもので、大変悔しい思いをしたことがあります。 何年後に実が見られるかはわかりませんが、今年(2006年)、今度は、家の前の庭に、植えてみました。 |
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上の写真は、まだ未熟ですが、井上さんが、チャムトーンに植えたもので、10年未満らしいですが、去年(2005)から実が見られるようになり、今年は数十個の実がついていました。 チェンライでも、土地さえ適していれば、木で熟した美味しい「マンゴスチーン」が食べられそうです。 |
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「香」をやっておられる方は、この「マンゴスチン」の形には、見覚えがあるのではないでしょうか。 アユタヤ王朝時代に「シャム」から、「宋胡録焼き」の茶碗などと一緒に日本に入ってきて、茶人などに愛好された「宋胡録柿香合」です。 「マンゴスチン」の皮を乾燥させて、ウルシ加工したものです。 「油滴天目」など名器が多く展示されている「根津美術館」で、この「マンゴスチン」の香合を見た記憶があります。 熱帯産の「くだもの」の多くが、甘味が強めで、香りに癖のあるものが多い中、「マンゴスチン」の癖のないさわやかさが、当時から日本人に人気があったのかもしれません。 最近では、「チーク材」の彫り物で、この形の小物入れなども売られているようです。 なかなか可愛いもので、「くだもの」や「やさい」のチーク製の彫刻を見ると、ついつい手元に置きたくなってしまいます。 「マンゴスチン石鹸」というものが売り出されている。 かみさんの顔の「シミ」がひどくなり、「マンゴスチン石鹸」がいいというので、バンコクにお住まいの知人から送っていただいた。まったく顔の手入れなどしないかみさんの肌は、頑固すぎたのか、その後何個か買って続けて使用していたが、あまり効き目が現れなかった。 忘れていたころに、かみさんがどこかで聞いてきたのか、「マンゴスチン石鹸」が、足の裏の「ひび割れ」に効果があるというので、試してみたところ、1週間あまりで、目に見えて、「ひび割れ」症状が改善したらしい。この石鹸がいいのか、「軽石」でこするのがいいのかわからないが、今では、わが家全員が、この石鹸のお世話になっている。 軽度の皮膚疾患の治療や感染防止にも効くような気がする。 1個、100円ほどなので、興味ある方は、どうぞ。 |
( 追記 ) 熱帯果物マンゴスチン すべてのがんに抑制効果 岐阜の研究所解明 東南アジア原産の果物「マンゴスチン」の果皮に、がん抑制効果があることを、財団法人・岐阜県国際バイオ研究所が発見した。(中略) マンゴスチンの果皮は、現地では炎症や傷の治療薬として知られる。 果皮に含まれる「キサントン」という成分には、抗菌や抗カビなどの作用がある。 キサントンは、老化やがんの要因とされる活性酸素を除去する働きを持つ「ポリフェノール」の一種で、赤尾部長はこの成分に着目し、約3年前から、がんに対する効果を調べてきた。 培養したヒトのがん細胞に、果皮から抽出した成分を加えたところ、がん細胞は18〜24時間で減り始め、48時間後には6〜7割が死滅。 大腸がんや前立腺がん、白血病など、すべてのがん細胞を抑える効果があることが確認できたという。 抗がん剤のように、正常な細胞を壊してしまう副作用もほとんどなかった。 赤尾部長は「正しく摂取することができれば、がんの発症や増殖を抑えることができるのではないか」と話している。 がん予防に詳しい森秀樹・岐阜大副学長(病理学)の話「マンゴスチンを利用するのはユニークな研究だ。合成物質に比べて副作用は少ないだろう。治療だけでなく、がん予防にも期待できる」(後略) (2006年5月5日 読売新聞) |