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 パ・タプティム


 カワスズメ科 (Chichlidae)
 学名 : Oreochromis niloticus
 英名 : Nile Tilapia
 泰名 : ปลาทับทิม
 日名 : テラピア、チカダイ
 体長 : 40cm


ナイル川原産、草食性。
最近になって、タイの中部、南部地方で、営農用の養殖魚として人気が出てきた魚である。生魚や冷凍のものが、市場に出回っている。

 「パ・ニン(手前の黒い魚)」の近縁種。
「学名が異なるとらしいところを見ると、「パ・ニン」の「アルビノ(赤化)」でもなさそうである。

 市場で売られている「パ・タプティム」を見ると、やや口先がとがっていて、目も、やや小さめである。


 「タプティム」というのは、宝石の「ルビー」のことで、「くだもの」や「菓子」などにも、よく使われている名前である。

 北タイの寒期の温度が低過ぎるからか、現在のところ、北タイでは、それほど普及していない。
 わが家でも、興味本位と、稚魚の群れがどのあたりを泳いでいるのかを見つける目安として、わずかな数の「パ・タプティム」を放流しているが、満足に成魚まで生育するものは、ほとんどいない。目立ちやすい魚体であるため、野鳥の被害にもあいやすいのかもしれない。

 市場やスーパーでは、生簀に飼われて売られていることが多く、個人的には、「金魚」や「緋鯉」を連想し、食べる気にはならない。間違えて捕まえてしまった場合には、傷つけないようにして再放流している。

 調理方法などは、「パ・ニン」と変わらないのだろうと思われるが、食味に関しては、食べたことがないので不明である。