(改訂履歴 : 2010/01/15)
 この魚、これまで、学名等未記載のままで、「ギギ科のパ・カン」として掲載しておりましたが、
「あゆみ様」という方から、ご指摘をいただき、「ナマズ亜目シソール科の学名 Bagarius yarrelli
という魚であることが判明いたし、名称その他改訂記載いたしました。
 当地でも、たまにしか捕獲されない魚の場合、呼称にも誤解など混乱もあるようで、ほかにも、
本来、別名とするべきものもあるかと思います。
誤りなど判明し次第、改訂したいと思っております。


pakhaekwaai01  パ・ケ・クヮーイ

 シソール科 (Sisoridae )
 学名 : Bagarius yarrelli Sykes
 英名 : Goonch catfish または River monster
 泰名 : ปลาแค้ควาย, ปลาแข้
 日名 : バガリウス・ヤレリ(?)
 体長 : 最大200cm以上


「メコン川」やその支流などの、流水域に、広範囲に生息する。
かつては、「メカム川」でも体長1m近い大物がとれたことがあったそうだが、灌漑用堰があちこちに出来たことなどで遡上してこなくなり、すっかり珍魚になってしまった。

 これは、姪のつれあいが、近くの「メカム川」で、投網を使って捕まえたものだが、体長は25cmほどの幼魚である。
 「メカム川」は、我が家のあたりから、30kmあまり下流で「メコン川」に合流している。
pakhaekwaai02
 タイでは、地方によって、「スイギュウナマズ(ปลาแค้ควาย)」とか、「ワニウオ(ปลาแข้)」とか、はたまた、「トッケー(大ヤモリ)ウオ(ปลาตุ๊กแก)」などと呼ばれているらしいが、立派な「カイゼル髭」をたくわえた「戦闘機」模様の魚体は、その名の通り「パ・クルンビン(飛行機魚:ปลาเครื่องบิน)」とも呼ばれているらしい。

 日本では、観賞魚として「熱帯魚や」さんで、販売されているらしいが珍魚の部類に属するようである。

 姿、形は、調理するのがはばかられるような魚ですが、その姿に似合わず、煮ても焼いても、美味しく、その味は、美味でしられているギギ科の「パ・コット」以上らしい。

 市場で見かけたことはないが、養殖されることもあるらしい。