昆虫を食べる (3)  -  「フンコロガシ」



hati00 これは、コガネムシの一種「オオタマオシコガネ」だそうです。
学名は、Scarabaeus sacer。通称は「フンコロガシ」。

 古代エジプトでは、「スカラベ(Scarabe)」といって、太陽を動かす神の化身と崇められていた聖なる昆虫だそうです。

 世界中に、愛好家の多い昆虫らしいです。
 かのファーブル大先生も、この不思議な生き物を、観察研究したそうです。 そんなものを、食べちゃっていいもんでしょうかね。

 テニス・ボール大の土の玉のなかに産卵し、幼虫は、羽化するまで、この土の玉の中で育つらしいです。
この玉は、牛や水牛などの糞で作られているそうです。



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 このあたりでは、まれにしか見つからないため、市場で売られているのは見たことがありません。
 コガネムシ類は、成虫を「乾煎り」などして、食べることがありますが、この幼虫を、どのように調理して食べるのでしょうかね。

 「パク・シャオム」などの香りの強いものと一緒に「ケーン」にして食べるらしいですが、牛糞の匂いが鼻について、食べない人もいるようです。
昆虫の幼虫としては、かなりなり大型の部類に入り、数匹あれば、十分かもしれません。

 いずれにしても、このあたりでは、めったに手にはいらないしろもので、「珍味」のうちに入るのではないでしょうか。


市場で、こんなにたくさん売ってました。 (2006/04/24)