昆虫を食べる (1) - 「ロット・ドゥアン(急行列車)」
正月に、アカ族の「イモムシを食べるお祭り」に参加してきました。 あちこちに散在しているアカ族の村々,26か村が合同で行う祭りは、今回がはじめてということで、立派な招待状が届けられ、虫は好みではないのですが、わが村の連中に同行して、参加してきました。 この虫とは、一体何者なのか、蛾の専門家の中尾健一郎さんに教えていただきました。 |
この蛾はメイガの仲間で、日本では「タケツトガ」、または「タケノメイガ」という名
前だそうです。日本にも「タケノメイガ」という蛾がいるそうですが、これとは別物だそうです。 タケノコに産卵し、やがて孵化した幼虫はタケノコを食べて成長します。その後、若竹の節の間で集団を作って夏を越すそうです。 この幼虫を、から揚げにして食べるわけですが、食べた人の話だとちょっとタケノコの香りのする大豆のような味で、とてもおいしいらしいです。 「虫」は食べないことにしているため、自分では確かめておりませんが、ずっと以前、長野から来た友人は、おいしそうに食べていました。 |
![]() Omphisa fuscidentaris 「タケツトガ」の成虫 |
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以下、祭りで配布された、「竹を食べる虫の育成計画」 と題したパンフレットから紹介します。 竹の薄皮を食べる「いもむし」 (急行列車) Omphisa fuscidentalis 捕獲方法さえ熟知していれば、育成は比較的容易で、職業として育成販売することも出来るし、山岳民族の生計の補助にすることも出来る。 また、天然の良質な蛋白源として食卓を飾ることも出来る。 急行列車(ロット・ドゥアン)は、 |
ライフサイクル 成虫 羽根は黄色みを帯びた褐色で縞模様があり、黒ずんだ尾をもつ。 オスは体長2〜3cmほどで、メスの方がやや大きい。 夜間タケの節間から出て、交尾し産卵する。寿命は短く、産卵後、1週間ほどで、寿命を終わる。 卵 タケノコの皮の表面にまとまって産み付けられ、産卵直後は、くすんだ白色をしているが、じきに変色して褐色になる。卵の殻は薄くもろい。 幼虫 初令の幼虫は澄んだ薄茶色で頭部は黄色みをおびている。 卵から抜け出た幼虫は、一列になって集団で、適当な若竹をめざして移動し、タケの節間に孔を開けて中に入る。 その後成長し、体色が白くなる頃には、成虫になってから、タケの外に出られるようなより大きな孔を、共同作業で開ける。 幼虫が成長するにつれて孔は拡大され、上部の節間まで広がり、45〜60日の間に、26ヶほどの節間の孔が出来上がる。 幼虫の期間は、およそ10ヶ月。 さなぎ 赤褐色で体長は2cmほど。タケの節間の中にまとまってぶら下がっている。 さなぎの期間は、40〜60日。 |
(参考:「雲南の昆虫食」) http://www.afftis.or.jp/konchu/hanasi/h08.htm#1