野鳥シリーズ (1)

ノック・クゥイット (コウラウン)

コウラウン

(スズメ目、ヒヨドリ科)

Pycnonotus jocosus L.

(英名) Red-whiskered Bulbul
(タイ)  ノック・プロート・フア・コン、ノック・ピットリウ
(中国) 紅羅雲(こうらうん)


 東南アジアから、インド方面にかけ、南アジア一帯に分布している。大きさは「ヒヨドリ」よりは、やや小型だが、スズメよりは大きい。
 漂鳥のようで、寒期には、2,3ヶ月ほど、より暖かい地方に移動するようである。繁殖は、雨期前の5,6月ころで、人家の近くでよく巣作りをする。雛鳥から育てると、よく人にもなつき、ごく一般的に知られている野鳥である。

 姿かたちの一番の特徴は、頭頂部に「とさか」状の冠羽があることと、尾羽の裏側が「あかね色」をしていることである。腹がわは全体に白く、背中は灰色がかった茶色である。
 あでやかな鳴き声で、よくさえずるので、鳥かごで飼われていることも多く、特に南タイ、マレーシアなどでは人気のある小鳥である。

 木の実、花のみつ、虫などを常食にしている雑食性の鳥であるが、完熟したくだものを食害するため、果樹園農家には害鳥扱いされている。

 日本の動物園で見ることができるらしいが、暖地では、野生化したものがたまに見かけられるそうだ。
 ラオスでは、「コウラウン」の切手が発行されている。「野鳥シリーズ」のひとつかもしれないが、珍しい鳥ではないものの、姿、鳴き声などから切手のデザインに選ばれたのだろう。

 10年以上前のことだが、大風の吹いたあと、巣から落ちてずぶぬれになって鳴いている雛を見つけて保護したことがある。
 適当にこしらえた「練り餌」を与えたりしてみたが、なにぶん、どんな小鳥の雛かもわからず、ちゃんと育つか不安だった。そこはよくしたもので、頻繁に母鳥がやってきて、鳥かごの外からえさを与え、見事に巣立っていった。
 それ以来、「コウラウン」の姿を見かけると、もしかして、あのときの小鳥の子孫ではないかなんて思えてきて、とりわけ親しみを感じる野鳥である。



 (おことわり)
野鳥の姿を、カメラにおさめるのはとても困難なことです。かなりの倍率の望遠レンズを用意しないと、まず不可能です。
 「ブロニカ」の150mmも、いまや、すっかりさび付いてしまい使い物にならず、よそさまから「無断」で借用してしまいました。ごめんなさい。