バナナ (クルォイ) について



バナナ(草本のなかまです)

一度なった幹からは、もう花も実もつきません。収穫後は、
出来るだけ早く、根元付近かたら、切り倒してしまいます。
この切り倒した幹を利用して「芭蕉布」を作ろうと    .
企てた人がいましたが、実現はしていないようです。    .

バナナ (バショウ科)
Musa sapientium LINN.
 

(タイ)  クルォイ・ホーム、クルォイ・カイ、クルォイ・ナムワー
(日本) バナナ、モンキー・バナナ
(中国) 甘蕉、香蕉、甘露、食用蕉
(英)   Banana
(マレイ) Pisang


 マレー半島の原産で、紀元前数千年頃、すでに食用栽培されていたらしい。
 その後、世界中に広まり、熱帯、亜熱帯のほとんどの地域で栽培されるようになった。
 現在、食用に供されている品種は数種類である。

通常は果実に種子ができないため、繁殖は、Suckerという脇芽を用いて行われる。「クオイ・ナムワー」には、まれに、1,2個の種子のあるものがある。

 果物としては、もっとも生産量が多く、栄養豊富で消化もよく、葉、茎、花芽、根なども利用される、たいへん有用な植物である。

     参考「東南アジアの果樹」(農林統計協会刊)



左から、「クオイ・ホーム(普通のバナナ)、「クオイ・カイ(モンキー・バナナ)、「クオイ・ナムワー

 タイの標準語で「クルォイ」と呼ばれるバナナは、
北タイでは「クオイ」と呼ばれます。

 よく見かけるのは、上の3種類です。
 そのうちでも、どこにでもある、ありふれたバナナが、右端の「クオイ・ナムワー」です。名前の由来は定かではありませんが、「クオイ・ナム・ラワー」とも呼ばれることがあり、タイの先住民族「ラワ族」と関係があるのかもしれません。
 生食はもちろんのこと、煮たり、焼いたり、はたまた、粉をまぶして油で揚げたり、さまざまに加工されるバナナです。熱を通すと、やや酸味が出ますが、甘さがぐんと増加します。消化のいい果物だそうで、病人用の食べ物になるくらいです。

 実の部分以外も、さまざまに利用されます。
ピー(プリー)」〔右の写真〕と呼ばれる「花苞」は、煮物に使われたり、水にさらし、あく抜きして生食もされます。乳の出のよくない妊婦には、特段の効果があるらしい。 そのほか、葉柄(幹)の芯も、料理に使われます。

 バナナの葉は、調理用のなべ釜代わりに利用され
小魚などを包んで蒸し焼きにしたり、汁物などをつくることも出来ます。
 また、野生バナナの若葉は、「カノム・チョーク」(ちまき)の包装用になくてはならないものです。

 薬効成分も豊富で、葉、茎、根、花などすべての部分が、「サムンパイ(タイ方薬)」としても利用されているようです。



ピー(バナナのつぼみ)



左から、 「蒸かしたバナナ」、 「焼きバナナ」、 「バナナの乾菓子」  すべて「クオイ・ナムワー」です。




この赤いバナナも、「クオイ・ホーム(香りバナナ)」といって、売られていました。
通常のバナナより、かなり小型ですが、香りのあるものでした。          .


レップ・ムー・ナーン(貴婦人の爪)」という品種だそうです。
「農業省・広報局」のシールが貼ってありました。
新しい品種にちがいありません。値段も普通のバナナの2倍以上、
これで、29バーツ(100円弱)しました。
 市場で買ってきてから、3日目に右のように、後熟しました。
 「モンキー・バナナ」よりは大きめですが、かなり小ぶりです。
甘みもあって、香りもよく、「クオイ・ホーム」に近い味がしました。