スイショウガキ(アップン・ノム)



もう熟したかな?

スイショウガキ(水晶柿) (アカテツ科)
Chrysophyllum cainito Linn.

(タイ)  アップン・ノム
(英名) Star Apple、 caimito


 原産地は、熱帯アメリカで、タイに入ってから、100年もたってないらしい。そんなわけで、名前も「乳リンゴ」というへんてこな名前である。外見は「リンゴ」、果肉には白い乳状の果汁。
 大木になり、高さは20m近くに成長する。収穫するのがたいへんである。2月初めころから食べられる。
 なんといっても、この木の特徴は、葉の表と裏の色が対照的で、ツートンカラーであるということ。葉裏はきれいな茶色のベルベット状。強い風が吹くと、茶色と緑が、うねるように入れ替わって、踊っているようである。
 外見が、黄緑色のものと、熟すと紫色になるものがあるが、味はほとんど変わらない。外皮は、ワックスで磨いたようにぴかぴかに光っていて、果肉は、半透明のゼリー状。酸味は全くなく、熟すととても甘い。種の部分が多いのと、食べた後口の中に、わずかに渋のようなものが残るのが難点。
 好物のくだもののひとつで、いつも木の下でもぎたてを食べてしまうが、冷やして食べるともっとおいしいらしい。大木にたくさん実がなり、順番に熟してゆくので、かなり長期間食べられる。
 その気になれば、いつでもたくさん食べられるということでか、あまり人気がある「くだもの」ではない。市場などでも、ほとんど売られていない。干からびて真っ黒になった去年の実が、木に着いたままになってるのは、なんとも申し訳ないような気がする。

アップンノム